Poo-tee-weet?(プーティーウィッ?)

ビジネス書などに関する紹介・感想をメインに記事を書いています。経営、組織論、テクノロジー、マーケティング。

全マーケター必読!『確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力』

改めてAmazonのレビューをみると、著者のひとり森岡毅さんの前著『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門』を読んでから読んだ方がよい、言わばアドバンスコースな内容だということをレビューに書いている人もいましたが、僕はすっ飛ばしてこちらのアドバンス書の方を先に読んでしまいました。逆にこれから入門書の方を読もうと思っています。

 

さて、これはTwitterか何かでおすすめされてKindleポチりしてしまったのですが、読んでいた本を読むのをやめて一気に読んでしまいました。最近はポチッとしたり買っただけで途中で読むのをやめる本が多いです(反省・・)。

 

それはともかく、僕は営業ですけどマーケティングのこともしっかり理解した上で仕事をしたいと思っていて本書は非常に有用な内容がたくさん散りばめられていて今年に読んだ本の中でも上位に入った感じです。さていくつか引用でご紹介と個人的な気づきを書いておこうと思います(久々のブログでだいぶ やっつけ仕事?)

 

確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力 (角川書店単行本)[Kindle版]

森岡 毅,今西 聖貴 KADOKAWA / 角川書店 2016-06-02
売り上げランキング : 70
by ヨメレバ

 

 

市場において重要なことは、Preferenceを上げること

市場構造を決定づけているDNA、あるいは震源とも言うべき「本質」は一体何でしょうか? いきなり核心の答えを申し上げますが、それは消費者のPreference(プレファレンス)です。プレファレンスとは、消費者のブランドに対する相対的な好意度(簡単に言えば「好み」)のことで、主にブランド・エクイティー、価格、製品パフォーマンスの3つによって決定されています
ーKindle Location 371

 

本書のタイトルでは数学マーケティングという言葉が入っているので、少し読みづらいと思うかたもいるかもしれませんが、内容は文系でもわかりやすく書いてあります。実際には、著者のお二方は数学を利用して(統計学なども含め)、市場調査、ある活動のヒット率のようなものを計算して、勝てる闘いを身の丈にあったレベルで実行することでUSJをV字回復させてきたということが書かれています。その数学的な根拠がしっかりと書いてあるので、数学が分かる方とってはもっと理解が深まる書籍であろうと思います。これを読むとちゃんと数学も勉強しなければなと思う次第です・・。

 

ビジネス戦略の3つの要素

売上を伸ばすためには、1)自社ブランドへのプレファレンスを高める、2)認知を高める、3)配荷を高める、の3つしかない
ーKindle Location 537

 

これを知ってからマーケティング関連の仕事をする際に、それぞれに分けて考えるようにしてみたところ割とよい反応が返ってきて嬉しいです。それぞれができているのか、できていなければそれを改善するためには何ができるか。と言った具合に順を追って考えるだけで、気づかなかったことが見えてくるものです。(実際には、”高める”の意味の中に量・質などの複数の要素が絡んでくるので、このあたりは本書での様々な説明を読んで欲しい)

 

競合分析の本質

消費者を区切ってターゲティングすることは、Mを増やすためであって、決して自社ブランドのMを狭めるためではないのです。この本質を理解していないマーケターは多いように思います。ターゲティングや競合との差別化、などの手段が先に立ってしまって、大切な自社ブランドのMを不必要に狭めてしまっていることが多いのです。あくまでも、自社ブランドの市場全体における魅力度(プレファレンス)を拡大するのが目的であって、ターゲティングはそのための1つの手段に過ぎないのです。ターゲティングは自社ブランドにとって「M」を増やすためにやっているのであるという自覚を持つことで、マーケターは自社ブランドにとってのプレファレンスの伸び代を正しく見つけ出していくことができるでしょう。

ーKindle Location 926

 

良くマーケティング活動でやることは競合分析と自社の強みの明確化だと思いますが、これを実施する最たる理由はPreferenceを上げることであるということです。確かにこれをやりすぎてすごくニッチな領域に自らを押し込めているときもあると思いました。競合分析でSegmnetationして終わり、ではなく、必ずPreferenceを上げるために何をすべきか、何ができるか、ということを考える場を設けることを意識した方がよさそうです。

戦略のたてかた

戦略家は、1)自分自身の時間をどこに集中して使えば戦果が最大化するか、2)自分以外の人々をどこにどう集中させて使えば戦果が最大化するか、この2つを冷静に考えるのです

ーKindle Location 1889

 

戦略のたて方について至極当然のことだがゴールから考えることの重要性が語られている一方で、シナリオを複数考えてみてそれぞれの有効性を考えてみることが書かれている。おそらく著者は苦労をせずともシナリオを複数考え、その有効性を確認することをしているのだろうが、これを素人がやろうとするとおそらくじっくり考える時間が相当必要であろうと思う。

 

僕の場合あまり戦略的な決定、プランに絡んだことがないのだが、個人に求められるプランニングについては割とやっつけ仕事で思い浮かぶことをすべて書いているだけで、その有効性をじっくり考えてみたり、疑ってみたりすることができていない。一度、自分自身が普段計画・戦略を考える際に実際に改善してみようと思っています。

 

その他

その他気になったところを備忘までに書いておきます。

我々が求めているのは未来の指標です。だから、すでに未来の状況にいる一部の人々の判断を探しているのです。しかしどの状況が未来の状況かは明確には分かりません。よって、未来の予測は、目的とする事業に関しできるだけ広く、歴史、文化人類学、心理学、社会学のフレームワークやモデルを動員して質的データを読み解き、いくつかのシナリオを考えることです。
ーKindle Location 2161

 

さいごに

広報とか狭い範囲で動いている人はあまりこういった本を読んでも意味ないかもしれませんが、しっかりと戦略的に自社のプリファレンスをあげていくミッションを持っている人は絶対に読んだ方が良いと思います。いや、本当はこれから人口が減って一つの会社を担う人数はどんどん減っていくのだから、このあたりの考え方は会社にいるすべての人に知っていてもらいたいなと思う。そんなことを自分の会社にも照らし合わせて考えるのでした。

 

2017/02/17アップデート:こちらも書きました! 

poo-tee-weet.hatenablog.com

 

 

確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力 (角川書店単行本)[Kindle版]

森岡 毅,今西 聖貴 KADOKAWA / 角川書店 2016-06-02
売り上げランキング : 70
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USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 (角川書店単行本)[Kindle版]

森岡 毅 KADOKAWA / 角川書店 2016-04-23
売り上げランキング : 132
by ヨメレバ

思いあたることがたくさん?『日本企業の社員は、なぜこんなにもモチベーションが低いのか?』

最近は働き方とかに興味があるようで、いくつか本を同時並行で読んでいる。これはそのうちの一つで、海外事例がいくつも掲載されており、刺激になった。外資に働いていてもやはりこの辺の考え方はどこかに残っているようで、感慨深いものがあった。

 

人口減少という不可避の社会的な環境の中で、一人あたりの生産性をあげ、競争力をあげる、ということを本書を読み、問題をしっかり見つめ直す必要があるだろう。

 

日本社員の仕事への姿勢

日本企業は仕事を定義するにあたって、スキルとアウトプットではなく、職場で過ごす時間と服従の誓いに焦点をあてている。日本企業で正社員として働くには、長時間労働を強いられ、どんな任務の内容と勤務場所でも引き受けなければならないことを理解する必要がある。その他の職務はすべて、低レベルで低賃金のものとなる。

ーKindle location 572

 

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忘年会や懇親会などでよく使う 居酒屋 2015版 (2016年アップデート中)

ーーー2016年11月28日少し更新しましたーーー
 
師走も1週間が過ぎ、忘年会に忙しい日々になる方も多いかと思います。新橋銀座付近、恵比寿でよく使っているお店をご紹介致します。一応今までいろいろ探して使って良かったと思ったところをEvernoteにまとめてあったので、そろそろまとめてみたいと思います。
 
  1. 接待や忘年会、懇親会で使えそうなところ(@銀座・有楽町・新橋)
  2. 海外からのゲスト対応でベジタリアン対応が必要なときに使えるお店(@恵比寿)

という観点でご紹介。接待といってもお偉い方同士の、ではなくそんなに役職高くない人とのカジュアルな懇親会的なケースで使うことの多いお店です。

 
<新橋・銀座・有楽町周辺>
 
 
新橋

 
サラリーマンの聖地と言われる新橋にはいっぱいお店があります。最近はキャッチが注意されているようですが、まだまだたくさんいます。

三政
やきとり専門。ほんとにやきとりしかないが旨い。2名〜4名くらいの小規模であれば良い。要予約、あるいは2軒目でしっぽり飲む場合に良い。
 
八吉 新橋店
個室でリーゾナブル。料理もほどほど(多すぎず)で味もそこそこいい。SL広場からすぐなのでアクセスも良い。
 
クラフトビアマーケット 虎ノ門店
ビール飲み放題 3000円/人。数多くのクラフトビールが樽で飲める。新橋から虎ノ門方面へ結構歩くけどビール好きとなら楽しいお店。
 
工(たくみ) ー焼き鳥・焼きとん・創作系
日本酒も焼酎も豊富にある店。焼き鳥もうまかった(レバがレアでとろとろ旨い)。浜松町との間なので少し歩く。
 
銀座

 
銀座・有楽町付近はまだまだ開拓出来ていませんが、幾つか。
 
水たき料亭博多華味鳥 銀座二丁目店
これもまた気張らずリーゾナブルでよい。ここのビルにあるお店は他のところもいいらしい。
 
有楽町

ヴィラ モウラ 銀座本店
ポルトガル料理屋。適当に選んだが、うまかった。ちょっと変わり種的な感じの時にいいかも。
 
トラットリア チャオ
イタリアン。モレッティの生が飲める。生ハム、チーズリゾットがうまい。
 
浜松町

 
浜松町での飲み会のとき少し悩んでしまいます。突出していいお店がない地区です。浜松町でやるくらいなら1駅東にいって新橋でやったほうがいいと思うくらい。でも移動するのも面倒だな、ということであれば下記の中華屋に行くのは面白いかもしれません。
 
唐文記(中華)
辛いのがお好きな人には特におすすめ
 
新亜飯店(中華)
大ぶりの小龍包が食べれる。小篭包だけの注文はNGらしく店員さんから怒られる。
 

 


<恵比寿>

 
恵比寿

恵比寿は迷う暇もないくらいたくさんのいいお店があります。ただ中には残念なお店も多いので注意。恵比寿横丁というところには屋台村っぽい感じでありますが、そんなに安くありません(雰囲気は十分楽しいです)。オフィスが恵比寿にあるのでベジタリアン対応も意識したリストです。
 
2016 NEW!
花まんまじゃが
恵比寿の下の方の出口をでてから5分ほど歩いたところにある居酒屋。以外にこの辺には何もない気がするが、雑居ビルのなかにあるこのお店は北海道の産物を直接契約して(たしか)、提供しているようだ。ラムしゃぶは是非食べて欲しい。
 
魚金
東口出てすぐのビルから近い、お魚系。3800円でコースを頼めるがかなりの量で大満足。アラカルトで頼んでも十分いいと思われる。
 
魚真
西口側、お魚系でリーゾナブルなお店。
 
スラッカン(韓国)
東口側すぐ。言えばベジタリアン対応もしてくれる。外人向けに日本食と考えがちだが、ここの韓国料理はかなり好評。おしゃれで薄暗いので、おっさんだけで行くのはNGかも。
 
ら・ぴえにゅ
安くて美味しいカジュアルフレンチレストラン。言えばベジタリアン対応もしてくれる。
 
OSTERIA BAR Via PocaPoca
イタリアン。美味しい生ハム。と〆のコーヒー。
 
豆腐料理 空野 恵比寿店
肉好きには向かないが、外人受けがいい。ここもベジタリアンにはいい。
 
七福 ゑびす
リーゾナブルでうまい。和食屋。6人以上で個室使える。あとはカウンターが10席程度でこじんまりとしているが、日本風の雰囲気で落ち着いていていい。
 
越後屋喜八郎
日本食が食べたい、食べさせたい、という時にとりあえず行くところ。干物ポテトサラダが意外にうまい。
 
 <番外> 
新横浜でもたまにお食事をするのですが、なかなかチェーン店ばかりで選ぶのが大変です。その中でも下記は良かったです。
 
新横浜

海鮮個室 湊一や 新横浜店
割りと静かで、個室なのがいい。コース料理もリーゾナブルで量も丁度いい。たっぷり食べたい、質より量の人には勧めない。
 
横浜くるわ
割烹居酒屋。毎日メニューが変わる模様、雑居ビルにあるが、落ち着いていて良い。

 

2016 NEW! 

武蔵小杉

MUH
武蔵小杉もよく行きます。こちらは昨年新しくできて行きたかったので選んだのですが、ひとり5000円弱でベルギービールも飲み放題でリーゾナブルでした。多めの人数でも入れると思うのでこれもいいです。

 

 

飲み過ぎは禁物ですが、楽しくて飲みすぎてしまうこともあるのでヘパリーゼを忍ばせています。楽しく飲みましょう!

 

今月中 Kindleで半額!システム思考入門『世界はシステムで動く』の引用いくつか

今月『世界はシステムで動く ― いま起きていることの本質をつかむ考え方 』がKindleで半額以下になっている。春に読んだっきりなので、引用をメインに改めて振り返ってみたいと思います。

 

ちなみに、第一章のメモっぽいのは下記のエントリーを書きましたね。

poo-tee-weet.hatenablog.com

 

 

システムはうまく機能する?

 

過剰に推し進めようとすると、システムはバラバラになったり、以前には見られなかった挙動を示すこともあります。しかし、だいたいにおいて、システムはかなりうまくやってのけます。それがシステムの美しいところです。
<中略>
なぜシステムは、それほどよく機能するのでしょう?自分になじみのある、高度に機能的なシステム(機械でも、人のコミュニティでも、生態系でも)の特性を考えてみてください。おそらく、「レジリエンス」、「自己組織化」、「ヒエラルキー」という3つの特徴のどれかを目にしたことがあるのではないでしょうか?

ー120〜121頁 第三章 なぜシステムはとてもよく機能するのか? 

 

この章ではシステムがうまくバランスとることについていくつも具体的な例を上げて説明されています。一番身近なのは、自分の会社やお客さんなどの組織でどこでこの特徴が働いているのかを考えると面白いと思います。

 

 

思考のための図式方法

章が1章に戻りますが、この<フロー><ストック><蛇口 >の図は個人的に気に入りました。単純に箱があって、そこから流れていくのではなく、例えばモチベーションの用に人によってインプットによっては蛇口の大きさが違かったり、蛇口を大きく明けなければ水は流れません。つまりストックがいくらたくさんあっても循環しないということです。こういう思考を具体例をベースに理解ができるのが、この本の特徴です。

 

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ー94頁 第2章 ”システムの動物園”にちょっと行ってみる

 

因果関係を考えられない若手もたまにいるようですが、複数の要因を図式でもいいから自分でメモ帳に書いてみて頭の中を整理してみる、というのは早いうちにやっておいたほうがよいと思います。そのうち、組織の中の政治とか、政治はからまなくとも機能とその分担も含めてこのフローで流れているから、ここにメスを入れればいい、というのがなんとなくわかってくるはずです(手の出しようのないことも多いですが)。なので、この本は新卒早いうちか、大学生のうちくらいにちゃんと読んでおきたい本だと思います。

 

あと、打ち合わせ中に言葉だけで会話するよりもこういう図をホワイトボードに書きながら認識合わせできる能力というのも必要だと思います。どうも立場の違う人が会話していると、認識齟齬が起きることが多い気がするのでそもそも図示することで認識の差をなるべく少なくすることが可能と思います。

 

 

どこに介入すべきか

 

本書では介入すべきリストまで記載されている。物事がうまく動かなくなった時、先ほどの図をホワイトボードやA3の紙に書いて、この12の介入リストの順に考えていけばもしかしたら解決の糸口が見えるかもしれない。

 

システムがうまく機能しない理由の中で最もよく見られるもののひとつが、情報の流れの欠如です。情報を追加したり取り戻したりすることは、強力な介入となりえます。通常は、物理的なインフラを再構築するよりも、ずっと簡単でコストもかかりません。世界の商業漁業を崩壊させている「共有地の悲劇」が生じるのは、魚の個体数の状況についてのフィードバックが、漁船への投資の意思決定にほとんど届いていないからです。経済学の考え方とは逆に、魚の「価格」はそのフィードバックを提供していません。魚が希少になるにつれて、値段は上がり、残された数少ない魚を捕まえに乗り出していけばさらに儲かることになります。これは邪悪なフィードバックであり、崩壊をもたらす自己強化型ループです。必要なのは、価格の情報ではなく、個体数に関する情報なのです。

ー254頁 第6章 レバレッジ・ポイント ーーシステムの中で介入すべき場所

 

雑感

 

なぜいまさらこの本が日本語訳されたのが不思議でならない。英語の本はおそらく2008年に出版されている(参考: Thinking in Systems: A Primer )し、それよりも最近にでたPersonal MBAでも参考書としてこの本がリストされているというのに、である。(結局洋書で読む気力はなくずっと日本語訳でないかなーと思っていたくらい)

 

それほど基本が無視されているのか、日本の出版業界が啓発系の本場からに加担しているからか、、。こういう本は、中堅くらいの大学の1年目で扱われるべきだし、そうでなければ社会人早めのうちに読む本としてどこかに上がってきて欲しいものである。こんごそうなることを祈りたいと思います。

 

おっと最後に、本書はこちらからポチって頂けますと大変ありがたいですm(__)m

 Kindleがお得です。

 

人事評価についてのお話(見ているようで見ていないようで見てる)

いつもお世話になっております。今回は人事評価についてなんとなく書いてみたいと思います。ちなみに僕は人事権をもっていないただのペーペーですから、ヒラ社員からみた印象になります。

 

 以前にアンディー・グローブの『ハイアウトプット・マネジメント』を読んだときに、人事評価についても書いてありました。そこでは、人事評価というのは、その社員に期待している期待値を超えたときに、上げてあげるべきだということが書いてあったと思う。

 

poo-tee-weet.hatenablog.com

 

現状

はやく給与あがらないかなーと思っていた時に、この本で紹介されていた図を思い出したので、現状に照らしあわせて見たいと思い、書いてみた。

 

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こちらは僕の現状に照らし合わせて、勝手な個人的な考えで書いたものですが、少なくとも周りの人と比較すると、こういう状況な気がします。

 

周りの人は職務4のレベルで、かなりの給与をもらっているようなのですが(具体的には聞いたことありませんが)、僕の場合同じレベルあるいはそれ以上のレベルで仕事をしているのに評価と金額に釣り合いが取れない状況になっていました。

 

また、グラフでうまく表現できていませんが、昇給のタイミングもじわじわっとやっとくる感じでして、これまた不満が増していく原因の一つになっており、新卒4年目〜5年目のモチベーションはかなり低かったです。

 

こういう風に不満を持たれないようにするのがマネージメントのスキルが求められる面、だと思いますが、会社の仕組み上とか難しいことも多いと思いますので、そこは無視します。

 

でも人事評価って難しいのはわかる

給与が上がらないことに対しての不満は誰にでもありますが、一方でマネージメントにも不満や懸念点はたくさんあります。

 

例えば、どのような企業でもある程度基準はあると思いますが、それにマッチしたとしても、他のAさんBさんと比較してどうか、とかいろいろ考えることが多いです。マネージャーとしては、(もし仮に昇給などが公になった際に)どうしたら不公平感がないのか、という悩みを持つと思います。

 

自分の(あなたの)上司は見ていないようで観察してじっくり考えて昇給してやろうという行動に移すのだと思いました。なので、あまりにも上司を批判しすぎないようにするのが良いのではないかな、と思った次第です。

 

また、期待値を意識し越えていくことで、その職務レベルの給与に上がれるのだとすると、もう一歩頑張って上がって行けば必然的に給与もあがるのかな、と思っており、典型的な「ピーターの法則」に陥っているようです。一歩踏み違えるとラットレースとも言えるので、気をつけたいと思っています。

 

以上、愚痴に付き合っていただきありがとうございました。

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

 

追伸:

下記のような本を見つけました。もしかしたら参考になるかもしれませんので、貼っておきます。

 

スピード仕事術 - プロジェクト管理 と ToDoについて

前回はメールの処理についてお話させていただきましたが、今回は各プロジェクトやToDoをどのように扱うかについてお話したいと思います。基本にあるのはやはり、GTDでもよく言われる、”頭の中に残さない”ことです。大抵のことは忘れますが、言われて資料とかメモとか見なおせば思い出せます。

 

poo-tee-weet.hatenablog.com

 

 

プロジェクト管理について

 

ToDoを使うというのはこの”プロジェクト”という時系列的に何か処理していかなければならないようなものを行うときに非常に役に立ちます。もちろん、「あれやらねば」と思ったことを記録していつやるかをあとで優先度つけることにも使えます(これも”頭の中に残さない”という基本に則っています)。

 

プロジェクトというのは、営業の場合、追いかけている案件かもしれません。SEさん、プロジェクトマネージャの場合、請け負っている開発のプロジェクトのことかもしれません。マーケティングの方にとっては、何かイベントをするまでにしなければならないことかもしれません。各立場によってプロジェクトの中身は違いますけど、若干長期的、明日明後日・1週間後の話ではなく、1ヶ月〜3ヶ月以上かけて進めるものをプロジェクトとここでは呼びたいと思います。

 

そのプロジェクトにはあらゆるチェックポイントがあり、第1フェーズが終わらなければ出来ないことなどがあると思います。それらのロードマップを明確にすることが最初に必要になります。ロードマップが明確になったらそれをToDoに期日付きで登録しておけば、リマインダーになり、忘れずにプロジェクトを進めることができます。(下記の図がイメージ)

 

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方法論の一例:フォルダ管理システム

 

昔にこんな記事を書いたことがありました。これは割と使えるノウハウだなと最近思っています。ちょっとやり方は変わっていますが、基本的なやり方は変わっていません。

 

 

poo-tee-weet.hatenablog.com

 

基本的なやりかた:

  • フォルダを1つのプロジェクトとして管理する
  • フォルダ名にはわかりやすく、「期日」「プロジェクト名」を記載する

これだけです。

 

これ、何がいいかって、最近ファイルシェアでGoogle DriveとかDropboxとかBoxとかいろいろなCloudベースのファイル格納サービスが企業内にも導入されつつあると思います。そういうサービスを導入している企業が、このサービスが有るだけで十分だというところがいいんです。(更にProject管理のために新たにサービスを導入するのはコストもかかるし面倒だし)

 

このファイルシェアサービスでも、フォルダで1つのプロジェクトを管理し、必要な情報はそこへ統一的に管理する、というのは簡単でわかりやすい仕組みだと思います。実際に、うちの会社ではGoogle Driveが最近導入され、コンテンツマネジメントシステムがあるにもかかわらずGoogle Driveのフォルダでプロジェクト管理するほうが断然やりやすいと感じています。

 

 

 ToDoアプリ

 

 ToDoアプリはプロジェクトにまとめるほどでもなく、短期的な文脈で使うことが多いです。ふと、「XXさんに◯◯のメールを送らなきゃ!」とか思ったときにさっと入力して、後でリマインダーで気づくというのが理想的なスタイルです。最近はTodoistを使っています(使い始めたばかりでまだ新米です・・)。

 

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さいごに

 

ToDoアプリを使ったりするのは、忘れないようにするためではなく、積極的に忘れるためだと僕は思っています。忘れることで週末もゆっくり眠れます。頭のなかで覚えておこうとすると月曜日にはこれやらなきゃやらなきゃ・・と唱えてしまってストレスになりますね。それでは良い週末をお過ごしください。

 

 

スピード仕事術 - とりあえず高速メール処理について

いつもお世話になっております。

先日仕事のスピードについて簡単に書きましたけれども具体的にどうしているの、とかいう話が抜けていたと思いますので、今日はメールの処理についてご報告させていただきたく思います。

 

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まずは仕事の大半の時間を使ってしまっているメール管理です。メール管理=タスク管理になることもありますが、その点を意識したメーラーの使い方はInboxゼロの方針にしたがって使っています。僕の場合、メーラーはThunderbirdを使っていますが、使うものは何でもいいとは思います。ちなみにThunderbirdのAddonで拡張して使っていますが、それらをうまく使って高速メール処理を行っています。 

Inboxゼロ

処理すべき大抵のメールはInboxに入ってきます。それらを優先度などを意識してさばいていきます。これから説明するようにメールをさばいたあとは、基本的にはInboxにメールが無いようにします。返信できるものはすぐに返信し、Archiveへ、優先度高いものはNextへ、明日以降でも問題ないようなものはTomorrowへ、という感じでInboxから割り振っていきます。(下記参照)

 

未読数107591みたいなみどくバッチ数をみるとお前絶対やるべき仕事忘れているだろうと思っている次第でございます。それでうまく管理できている人は相当能力が高いと思うので、違うところに労力を使ってほしいと思います。

 

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あまり対応する基準が増えてもしょうがないですが、それぞれの業務にあわせて、緊急度・重要度などの基準でアクションが必要なものの優先度別フォルダを作りそれぞれ優先度や緊急度の高いものから解決していくのが良いと思います。厳密なGTDには至っていませんが、担当レベルの仕事であればこの程度で全然問題ないと思います。部下がたくさんいるとか、そういう状況になった場合には改善が必要になるだろうと思います。

 

タグによる管理はボツ

ちなみに昔はタグ機能を使って重要度・優先度を色分けして表示していましたが、注意散漫になってしまうという結論に至り、やめました。赤は優先度を表すのだけれど実際には確認に時間がかかっていて待ちの状態である、ということで他のメールをみるのですが、「これもまだやらなくていいし・・」と不必要なメールまでみることになっていました。また、モバイルでメールを見る際に、InboxがTaskリストだとしても、タグの色が反映されないので、優先度がわからないという問題が起こりはじめたので、フォルダにさばいていくのが結果的にいいなと判断した理由です。

 

poo-tee-weet.hatenablog.com 

 

きっちりやらなくてもいいけれど自分のスタイルで注意散漫にならないような仕組みを作りあげることが重要かと思います。

 

相当昔に読んだ本ですが、これがGTDを意識するキッカケになった原点の本だと思います。究極はToDoアプリも必要なくて、メーラーだけでなんとかなるんですよね。でもToDoアプリは別のケースではかなり役に立ちます。その点は次回にでもお話させていただきたく思います。