Poo-tee-weet?(プーティーウィッ?)

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新卒とかが読むといいと思う > 第1章読書メモ『世界はシステムで動く』

Personal MBA という本でも参考図書として紹介されていたが、洋書のみしかなかったので、読んでいなかった"Thinking in Systems"の和訳本と知ってすぐさま購入。今読んでいます。具体的な事例をシステム思考の枠に当てはめて考えるので、すごくいいです。

「1」がわかっているのだから、「2」もわかる、だって、「1」と「1」で「2」でしょ、と思うだろう。しかし、「と」も理解しなくてはならないことを忘れている。
スーフィー教の教え
p34 

 

 

社会人になっても、学校にいてもどんな組織にいても、「あいつが悪い」「あれをなくせばいい」とヒトやモノに対して攻撃をすることが多いです。それはあくまでもシステムの構成要素の一部でしかないです。また、そのヒトやモノがわかっていたとしても、そのヒトやモノが持つ動機や機能をわかっていないと、それをなくしても意味が無いです。そういったことを小さい構成要素から理解が進められます。

まず第1章ではシステムを構成する要素やその機能の基礎を説明している。文字だけでなく、図解(蛇口・箱・矢印)でシステムの構造を理解できるので、数学っぽさも全くない。文系の僕でもイメージしやすい。

第2章以降で具体的な事例や、さらに自律的な機能を持つシステムの詳細に踏み込んでいくことになるが、読みながらXperia Z3 Compact Tabletでメモとってみたので、公開してみる。若干脳内での自分の解釈を図示してみたものもあるので、詳細は本書を読んでみてください。

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こういう思考方法はもしかしたら実際にしているのかもしれないけれど、それを意識したことがなかったので、考え方のフレームを作る上でもいい本だと思う。こういう思考方法を高校や大学の早い内に学んでいればとも思いました。新卒1年生とか大学1年生とかがんだらいいと思います。この思考方法を使って、自社を動かす、顧客を動かす、ということができるようになるかもしれないので、しっかり身につけたいスキルです。
ちなみに著者は『世界がもし100人の村だったら 』の方らしいです。複雑な物事をシンプルに表現するのがすごくうまい人なんですね。
 

 

新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く

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