Poo-tee-weet?(プーティーウィッ?)

ビジネス書などに関する紹介・感想をメインに記事を書いています。経営、組織論、テクノロジー、マーケティング。

Random Thoughts 2023 Nov (Tomorrow ×3、万物の黎明)

近況

思い起こすと11月1週目は夏日がまだあって、週末に半袖ででかけた記憶・・。ようやく11月末から寒くなってきて、北信越では雪が降るところもでてきました。例年よりは温かい冬みたいで、ようやく冬本番になってきた感じでしょうか。

 

子供が自力で歩きはじめて、靴を履くようになり、週末は公園で遊ぶ日々。モンテッソーリの本で読んだのは、子供は立つこと自体が楽しく、その感覚を急激に伸ばす「敏感期」時期。立つこと以外にも言葉もちょっとずつでてきたり、こだわり(秩序)がでてきたり、しています。その「敏感期」の芽を摘むがないように、、とは思いつつちょっとイライラしてしまうことも偶にあり、、子育ての難しさを感じる日々です。否、子育てしているという傲慢な態度がいけないのかもしれません。

 

 

アジア系アメリカ人へのスポットライト?

この前紹介した、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』もアジア系移民とその子供の構図&子供はLGBTQ的、という感じだったけれども、10月に日本語訳版がでたばかりで、グローバルでは超ベストセラー、米国でも売れに売れてる小説『トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー』を今月バーっと読みました。バーっと読んだ、という表現の通り、翻訳されていることを知ってからKindle版を購入しものの見事にハマってしまい、2週間もかけずに読んだ感じ(自分にしては速いペース)。

 

タイトルの長さもさることながら、似たようなコンテキストもあるなと思い、今アメリカが求めているストーリーの中心にアジア系(日本ではなく、中国や韓国)と、LGBTQ的(意識的にそのようには説明がないが、愛の形はそれぞれ、みたいな)なコンテキストのかけあわせ、が何かホットになっているのかなと感じました。

 

きっと若い世代に共感されるだろうストーリーだなと思ったし、一方で、コンピューターゲームの初期から中期にかけて?(あまり詳しくない)の間の世代、きっと30代中盤〜40代くらいの世代にも共感を持てるような題材、を掛け合わしていろんな世代に響いたのだろうなと、これを書きながら思う。

 

カート・ヴォネガットについても一瞬だけ言及されており、これまで芋づる式に辿ってきたもののつながりを感じたりしたのもあり、とにかくこの本は読むべき、個人的2023年の最優秀小説賞です。

 

移動の自由が基本的自由を取り戻すベースライン?

先月も言及した、鈍器『万物の黎明』。全く本文にまで至っていないのですが、結論と訳者解説は読み進めており、、。気に入ったポイントは、「①移動する自由→②命令に従わない自由→③まったくあたらしい社会的現実を形成したり異なる社会的現実のあいだを往来したりする自由」という3つの自由の基本構造的なもの。そもそも①移動する自由を諦めて、②命令に従うことになり、③新しいことはできない、権力に隷従した状態になる、これは以前から何故か課題に感じていることであったので、妙に共感しました。

 

移動する自由を獲得したかどうかは分からないけれども、松本に移住してきて思うのは都会のセオリー(同調的空気感など)に左右されなくなった気がすることで、そういう意味では外に出てみてよかったなと思ったり。いろんな人の話を聞くとそういう同調圧力や別の何か力が働いて疲れて地方移住する人もいるみたいなので、「移動する自由」≒「拠点を選ぶ自由」は重要な要素なんだなと。

 

これが何なの?という話ではありますが、自分にとっては新しい気づきなのでありました。『万物の黎明』、もうちょい読み進めたい・・(でも持っているだけで満足・・)。

 

11月はこの辺で。