Poo-tee-weet?(プーティーウィッ?)

ビジネス書などに関する紹介・感想をメインに記事を書いています。経営、組織論、テクノロジー、マーケティング。

2022年振り返り|おぎゃあ

もはや振り返りブログと化した本ブログですが、皆様いかがおすごしでしょうか。

松本へ移住し、子供が生まれた

以前から移住を視野に入れていたのですが、子供ができたことをきっかけに、妻の実家に近く、文化的にも魅力的な松本に移住しました。実態はわからずでしたが、保育環境なども関東圏に比べたら良いのかな、というのと、もう少し大きくなったときに自然に囲まれ伸び伸び成長できるかなと思ったことも理由の一つです。妻の実家近くなので何度か訪れて文化にも魅力を感じていました。「クラフト」という意味では、民芸などの工芸品のクラフトもそうですが、忘れてはならないクラフトビールなどこじんまりとしたお店も含めてアツいです。松本から少し北に行った大町市にはハード・サイダーを造るサノバスミスhttp://www.hardcider.jp/ というビールではない、アップルサイダーでもない新しいものもあったり、「クラフト」という文脈で様々なものが交差し生まれる街なのかと感じています。

おっと、子供の話が薄まってしまいました。6月末に子供が生まれ、出産立ち会いはできずだったのですが、1ヶ月ほど育児休業を頂きました。1ヶ月は短かったけれども、おっぱい/ミルクをあげるタイミング、寝かしつけ、など今までにないリズムに慣れるために重要な時間でした。少し仕事もしてしまったのですが、まとまって考える時間が取れたので、思考の整理の時間にもなりました。やはり、「ゆとり」というのは重要だと感じました。

仕事に復帰してからは、新しいリズムでの日々で、17時半頃には仕事を終えて21時には寝かしつけ完了し、その後残務をする、というリズムになりました。幸いなことに、リモートワークなので、すぐに子供の世話に移行することができます。物理出社しないといけない働きだったら子供との時間や、妻への負担がかなり大きくなりこれは無理ゲーなのでは?と思ったりもしました。

「子供のためにどういう環境が提供できるか?」みたいなことを意識するようになりました。例えば7年後には小学生になる時期に向けて、子供がベストな環境にいるためには、自分のキャリアをどう設計したほうがよいのか、みたいにです。難しいのですが、7年あれば何か変化は起こせるだろうと思い、まだ明確な目標はないですが、ちょっとずつ考え、行動していければと思います。

買って(もらって)よかったもの

LODGEのスキレット

毎朝の目玉焼きを焼いたり、週末の煮込み料理など、様々な用途につかえてQOLがあがった一品。本当に必要かな〜みたいな感じで買わずにいたのだけれど、昨年の誕生日にもらってからほぼ毎日使っている。牛すじトマト煮込みやビーフシチューなどは具材を入れて火にかけて放置で美味しくできあがるのが良い。まだキャンプでは使っていないので、いつかキャンプでも使ってみたい。

良かった本

『胎児のはなし』最相葉月、増崎英明 著

古代から現代までお腹にいる赤ちゃんの謎は多い。今でこそ4Dとか呼ばれる形で胎児の立体動画を見ることもできるが、超音波による技術が発達するまでは、その中で何が起きているかは誰にもわからず、想像だけが膨らんでいた。

「胎児はなぜ頭が下にあるのか」「十月十日はうそ」「新生児は大人の三千倍しゃっくりをするという論文がある」など胎児がどういう状態で、何がわかっていて何がわかっていないのかについて対談形式で面白いです。

『こんにちは赤ちゃん』川上未映子 著

とにかく面白い。川上未映子さん自身の妊娠から出産までのご自身の変化や夫さんの変化など細かに描写されている。モスバーガーが無性に食べたくなる時期があったり、チョコパイを食べまくったり、やたらベビーグッズを検索していたり・・、自分たちも同じようなフェーズにいるときに「川上未映子さんはモスバーガー食べまくっていたけど、うちはちょっと違うね」とか「モスバーガーでも食べにいこうかね」とか妊娠期間中のネタにもなりました笑。

『組織デザイン』 沼上幹 著

今年のはじめの頃は組織論について集中して本を読んでいた。全部読み切ってない本も多いのですが、この本は新書形式でコンパクトに組織論についてまとまっているので読みやすく、分かった気になる。

環境の選択と、環境への積極的な働きかけという環境マネジメントの問題は、結局のところ戦略の問題である。戦略が間違っている場合、ある程度のところまでは従業員の優秀さと組織の工夫で乗りきれるが、ある程度を超えるとそれらの努力では挽回不可能になる。根本的な戦略のミスをカバーできるほど組織デザインは万能ではない―p289

『すばらしい新世界』 オルダス・ハクスリー著

ジョージ・オーウェルの『1984年』よりも古くに書かれ、ディストピア系の小説の古典としてよく知られている本書だが、なかなか読むきっかけがなかった。最近ある記事でオルダス・ハクスリーなどの本を読むといいよ、という引用をみて、とりあえずこの新訳版を買って読んだ。1932年に書かれたとは思えないような世界観。AF(アフター・フォード)の時代として清潔、完璧の代わりにすべて仕組まれた社会(階級や生死すべて)。1908年にフォードが発売したT型フォードを資本主義化の象徴とし、それに対するの皮肉として書かれたと読んだ。ユーモアに富んだ文調ですぐ読み終わってしまった。また小説をたまには読もうと思いはじめました。『知覚の扉」もちょっと読んでみたいと思いました。

2023年に向けて

4月に松本へ移住してから1年が経とうとしています。子供が産まれてなかなかストリートに出れていなさを感じているので、街に出ていきたいな。パパ友でもできるかな。あとこの2年のコロナの影響で、旅成分が減っているのであげていきたい。

7年後に向けて、具体的な夢を描きつつ、アウトプットを少しずつしていきたいと思う(ポエム的なことはこちらへ、ビジネスネタはNoteのほうで)。移住の際にも考えていた、地方・都市・グローバル、これを意識していきたい。

2023年がみなさんにとってもさらに良い1年でありますように。