大分前に文庫本で読んだが内容をいまいち覚えていない。ただ今ちょうど、一気に何かが浸透するときの背景や主要な要因ってなんだろうということを考えていたので、読み返すことにした。量が多いので、まずは第3章まで。
もくじ
- 第1章:爆発的感染、その3原則 ティッピング・ポイントへ至る指針
- 第2章:「80対20の法則」から「少数者の法則」へ 感染をスタートさせる特別な人々 ・・・原則1
- 第3章:粘りの要素 情報を記憶に残すための、単純かつ決定的な工夫・・・原則2
- 第3章までの感想
第1章:爆発的感染、その3原則 ティッピング・ポイントへ至る指針
ティッピング・ポイントの3原則
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少数の法則:Influencerが起点となるInfluencer=社交的、活動的、仲間内で影響力がある
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粘りの法則:メッセージに強い印象がある物議をかもす、破壊的なメッセージ
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背景の力:集団でいると責任が薄れる=傍観者問題
第2章:「80対20の法則」から「少数者の法則」へ 感染をスタートさせる特別な人々 ・・・原則1
社会的伝染で重要な役割を果たす人物
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媒介者(コネクター)
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チェーンメールの例:関係の六段階分離、その中間にハブとなるような人物がいた
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条件の一つ:知り合いが多い
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”弱い絆”を作ることを得意としている
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コネクターは多種多様な世界を融通無碍に行き来する能力があり、好奇心、社交性、エネルギーなどの複合的要素の関数
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社会的にかわの役割
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通人(メイブン)
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ただの受け身の情報収集家ではなく、どうすれば良い買い物ができるかがわかったらそれを他人に教えたがっている
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他人の問題を解決することによって、自分の問題ー自分の感情的必要性ーを解決している人
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情報ブローカー的存在
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データバンク
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セールスマン
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説得する技術を持つ
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説得されて行動を起こすきっかけを作る存在
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影響力のある個性:他人を自分のリズムに引き込み、相互作用の流れを支配する
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第3章:粘りの要素 情報を記憶に残すための、単純かつ決定的な工夫・・・原則2
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セサミストリート=学習意欲の伝染をつくりだすことによって、貧困とムチの伝染の拡大に対抗することを目標に
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メッセージの特別な性質が「粘り」
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記憶に残るか?変化を生み出すほど、誰かに行動をうながすほど、記憶に残りやすいか?
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情報過多の状況=クラッター問題(クズ問題)
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セサミストリートの例
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一点突破の洞察から成り立っている=子供の注意を引き続けることができれば、教育になるという考え方
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ディストラクター:モニターで特定のビデオなどを見せ、子供が気を引いているところ、気をそらしたところを逐次記録
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粘り検出装置として役だった
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子供番組の神話として子供は動物を見るのが好きだというのがあり、動画を見せたが、興味をひかない
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番組は一区切り4分を超えては行けない(せいぜい3分以内に収める)ことが証明された
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会話を単純にすることや大人向けテレビの手法をそのまま踏襲しないほうがいいことがわかった
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フィラデルフィアの実験で街の場面が興味を引かないことがわかあり、全てなくした
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視標追跡
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目線がどう移っているかを記録することで、目的の対象に注目が向いているか確認する
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ビッグバードが名前を探しにいくストーリー: 子供の認知率は通常90%に対して50%
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就学前の子供には単純に理解できないなかったから
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粘りの要素: 相互作用がある、繰り返される
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正しい状況に置けば、誰もがうなずかざるをえないような、単純な情報の引き立て方があるのだ。ーp181
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自分メモ:対象が注意を逸らさないような粘り気を作る必要性。そしてそれはだいたい小さな変化
第3章までの感想
- 第3章までで「少数者の法則」と「粘りの法則」の2つの法則について語られた
- 「少数者の法則」で出てくるコネクター、メイブン、セールスマン、この要素を自分がやろうとしている活動の中でちゃんと存在しているか確認する必要がある
- 「粘りの法則」の応用が難しい感じがする。何が粘りのあるものかは、最初はわからず、おそらくやっているうちに、結果的に「これが粘りだった」と気づくものなのではないか。意図的に作れたらすごい。
- ただ、記憶に残る、何か行動を促すためのメッセージの仕方は意識し、何らかの形式でモニターしながらコンテンツの内容を変えていくのが良いというのは実践してみようと思った。
Amazonで検索してみたら、もう中古しか売られていない様子で絶版されているのかな。。事例がまどろっこしいが、非常によい本なので、重刷してほしい。もしくはKindleで提供とか。
第4章以降はまだ読んでいる途中ですので、追ってアップデートします。