Poo-tee-weet?(プーティーウィッ?)

ビジネス書などに関する紹介・感想をメインに記事を書いています。経営、組織論、テクノロジー、マーケティング。

『眼の誕生』で気になったところ

f:id:FideleRuuth:20200820195316j:plain

 

※この記事はNoteに書いていたものですが、Noteの趣旨にあってないと今更気づき、こちらに転載します。

 

連休もある7月20日の週はおやすみを頂いています。せっかく長い休みだし、最近起きて朝ご飯食べたらすぐ仕事、仕事終わって夜ご飯食べて風呂入ったら寝る、みたいな生活を送っていたので、なかなか自分の領域外の本とか読めていないなと思いなんとなく本棚にどすんと積ん読されたままだった『眼の誕生』を読みました。

 

 

 生物学とかまったくのバックグラウンドがないので1冊読んだ今、すごく頭がボーっとしています。いつもと違う脳みそを使っているんでしょうか・・。

さて、そんな分からないながらも面白く読んだ本書(本書の紹介やレビューについては既にいろんなところでされているだろうから割愛、というかうまく説明できない!)ですが、気になったポイントをご紹介しようと思います。自分の備忘も含めて。

暗闇は進化の速度が遅い

洞窟内の環境は驚くほど安定していて、極端な変動がない。また、暗闇にすむ動物では視覚以外の感覚が著しく発達している。それなのに、洞窟内の生物の多様性は低い。進化の速度はのろいからだ。その原因は、光合成生物を育み、視覚を発達させる要因んである光が存在しないことにあると考えられる。

洞窟に住む生き物の中にはもともと眼を持つ動物もいるようだが、そこにこもると余計にエネルギーのかかるところの機能は長い年月とともに削がれていくようだ。

ここで述べられている”のろい”は、地球スケールなので、人間からみたらよくわからない感覚だが、クローズドな環境で展開しているビジネスはやり方がなかなか変わらないようなものだと理解した。全くの暗闇でビジネスをしているというケースはないと思うが、近しい形でクローズドになっている環境は多くあると思う。

ニッチで埋め尽くされるとピラミッド構造は変化しない

視覚は、明かりが点灯されると同時に爆発的に地球に登場したが、事態はまもなく落ち着きを取り戻した。視覚の出現は、その結果として開かれた新たなニッチをめぐる争奪戦を引き起こした。しかし、そうしたニッチがすべて満たされたあとは、再び小進化の出番となった。(中略)つまり、ニッチが埋められているあいだは、生態系は安定な状態を保ち、めったなことでは変化を受け付けないのだ。

これは二つのみかたで読むことができると思う。

一つは、何か起爆剤になるような物事が起こると、ニッチ(隙間、適所)を見つけてそこで生きていこうという動きがあるということ。もしかしたら、このCovid-19では、これが起こるまでに何らかの準備をしていた者がニッチを即埋めていくことになるのかもしれない。

二つめは、ニッチに埋め尽くされある程度ピラミッドが出来上がってしまうと、その構造は何かまた大きな物事が起きない限り構造は変えられない、ということ。次の起爆剤的物事を予測することは不可能なので、そういう意味では継続的にニッチを模索することで、何か起爆剤的物事が起きた際にファーストムーバーになり得る可能性が高まるのかも?と考えられる。また、安定して変わりにくいのであれば、そもそも既存のマーケットのエコシステム(生態系)をしっかりと理解した上で何か打ち手を考えるという至極一般的なことを忠実に行う必要があるとも考えられる。

が、様々な生き物が環境に適合するに連れて、ピラミッド構造(生態系)ができ、安定しだすというのはまさに

おわりに

400ページほどある本、かつ、普段馴染みのない分野だったのもあってちょっと頭がぼーっとしていますが、何かアウトプットしておかないとモヤモヤが残るなと思い、今回はこんな記事になります。

化石から何が読み取れるのか、色はなぜ知覚されるのか(眼の構造)、光、などなど多岐にわたるサイエンス領域について学びながら一つのなぞを解明していく感じが面白い本でした。

 

誰かの気付きにつながれば。