Poo-tee-weet?(プーティーウィッ?)

ビジネス書などに関する紹介・感想をメインに記事を書いています。経営、組織論、テクノロジー、マーケティング。

脳と睡眠に関する教科書 『SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術』を読んだ

最近健康系の書物がビジネス書コーナーで良く見かけるようになったと感じます。団塊の世代層やその下の労働人口としてはやや年齢の高めの層の人口が多いので、そのあたりの人たちが買っているのかもしれませんが、若者も今までの働き方(残業をしまくったり、上司より早く返っちゃいけないとか)に違和感を感じている人も多いのでしょうか、そういう意味で老若男女の関心が高い領域なのかもしれません。

 

 

 

さて、個人的にはすごく寝付きがよく、長く寝る、タイプなので睡眠障害とかもっているわけではないですが、長く寝すぎている感もあるので本書(『SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術』)を手に取ってみた感じです。さらっと読めるし、色々な研究データなどもあってわかりやすい本でした。今回はなんとなく自分の理解も深めるために、いくつかポイントになりそうなことを書いておこうと思う。

 

もくじ

 

 

太陽光を浴びる量とメラトニンとコルチゾールのバランス

 

幸せ成分のセロトニンの話はよく聞く話ですが、メラトニンとコルチゾールのバランスの話は今回始めて読みました(まあ、そんなにこの辺の知識があるわけではないのですが・・)。

 

ポイント:

・メラトニンは熟睡を促すホルモンで、セロトニンによって脳内で働く

 メラトニンの成分と分泌は光を浴びた量に大きく左右される

 日中に多く光を浴び、夜に浴びる量を減らすことで熟睡に繋がる

・コルチゾールは一方でストレスホルモンと呼ばれるが、日中の精神力・集中力・やる気をわかせるホルモン

 この分泌リズムが崩れると夜に神経が高ぶるという状態になってしまう

 日中に太陽光を浴びると夜間のコルチゾールレベルが下がる傾向にある

・つまり、太陽光を日中に浴びることメラトニンとコルチゾールの反比例のバランスが重要

 

ダイエットにも聞くタンパク質+脳に必要な 脂肪をちゃんと摂取

 

脂肪と効くとなんとなく嫌悪する人もいるかもしれないが、しっかり脂肪分を取ることが脳へ栄養を送るには非情に大事みたいです。これもバランスが非情に重要で肥満体質になってしまっている人はNG。糖質を制限して、インスリンによる脂肪の溜め込み作用を防ぐようにしたほうがいい。

 

食べる 脂肪 は、「 エネルギー」 という 呼び名 の ほう が ふさわしい。 脂肪 が いちばん 多く 含ま れる のは 神経 膜 で、 とくに 脳 内 に 多い。 脳 の 大部分 は 脂肪 で でき て いる ので、 脂肪 が いちばん 大きな 顔 を し て いる の だ!   脂肪 は 神経線維 を 覆っ て 絶縁体 の よう な 役割 を 果たす。 脳 内 で 神経線維 を 覆う ミエリン も 脂肪 で あり、 基本 的 に これ の おかげ で、 何 を する のも 速く できる の だ。

ーKindle Location 2083

 

 

ただ、糖質は悪なようなので、タンパク質と組み合わせてしっかり燃焼するようにすることが重要みたいです。

 

体重を落としたいなら、タンパク質と良質な脂肪を多めにとるとよい。そうすれば、膵臓がインスリンに代わってグルカゴンを多く生成できるようになる。グルカゴンが分泌されると、体内にため込んである脂肪酸が燃料に変わる。脂肪を落とすことが目標なら、グルカゴンの活用は不可欠だ。

ーKindle location 2088

 

早起きは三文の得?

 

夜更かしをせず、早起きする方が仕事で成功する確立も高くなるなど、良質な睡眠をとるアクションを取ることで、他の影響もあるようです。僕は早く寝て、遅く起きる感じなので、この点ではだめですね。。

 

就職 と 言え ば、 社会心理学 に 特化 し た『 ジャーナル・オブ・アプライド・ソーシャル・サイコロジー』 誌 に、 早起き する 人 の ほう が 夜 更かし する 人 に 比べ て 積極性 が 高く、 仕事 で 成功 する 確率 も 高い という 記事 が 発表 さ れ た。 また、 早起き する 人 の ほう が、 問題 を 未然 に 防い だり 最小限 に 抑え たり する こと も うまい と いう。 変化 の スピード が 加速 する いま の 時代、 そういう 能力 が ある と 仕事 上 で かなり 有利 に なる。

ーKindle Location 2927

 

寝付きが悪い人はカモミール

 

普段寝付きが悪いとか、今日はちょっと目が冴えているなあと思うような人はカモミールティ1杯飲むと良いらしい。やむを得ず残業が長引き、ブルーライトにさらされていたときなんかは結構目が冴えて若干寝付きが悪かったりするだろう。そういったとき用にカモミールティを常備しておくのはいいかもしれない。しかも筋肉の緊張の緩和など、体にもよい効果があるようなので、使わない手はない。

 

カモミール は これ まで、 眠り を 誘う ハーブ として 扱わ れ て き た。 現代 に なっ て さまざま な 実験 が 行わ れ た 結果、 その 効能 が 実証 さ れ た のは もちろん、 ほか にも たくさん の メリット が 実証 さ れ て いる。 神経系 を 鎮める 効果 や 筋肉 の 緊張 を 緩和 する 効果 を はじめ、 身体 が 睡眠 を 必要 と し て いる とき に よく 眠れる よう に 身体 を 整える 効果 も ある と いう。 カモミール は、 寝る 前 に カモミール ティー として とる のが いちばん だ。 オーガニック の ティー バッグ で 淹 れ た カモミール ティー を カップ 1 杯 飲む だけで、 寝る 準備 は しっかり 整う。

ーKindle Location2803

 

 

雑感

個人的には睡眠に関して大きな問題はないのだが、やはり朝目を覚ましたときになんだか気分が乗らないときは遅くまでお酒を飲んでいたりとか、普段に比べて遅くまでパソコン、スマホのディスプレイを見ていたりとかするときだなと、改めて気付かされます。また、様々な観点で脳と睡眠の改善策、はたまたダイエットなどにも言及されていて色々と参考になる。また、どのように改善するか具体的な提言も各章でまとめられているので、取り組んでみようと思う点から徐々に取り組んでみるのがよいと感じました。さて、どこから取り組んでみようか。

 

昔にこんなのも読んでました。 

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