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とあるIT業界の外資系社員の戯言。旅半分仕事半分の人生を目指しています。書いていることはだいたい戯言。プーティーウィッ?


#コミュニティを考える 。『WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE. ~現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ~ 』を読んだ。

『WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE. ~現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ~』を読んだ。
 
本書は元編集者である佐渡島庸平さんが、編集者という仕事についてそれそのものを破壊するのではなく情報爆発する中でその環境にあわせて行動や考え方をアップデートしていく必要がある。そういったことをエッセイのような感じで書かれた本だった。
 
最近Ansible Nightsやらもくもく会やら社外エンジニアの方々に開けた場を提供する活動を業務の1割くらいの労力(と業務外含めるともっとか)を割いて活動しているのですが、その中でやはりコミュニティってどのように育てていくのが良いのかなということを少し考えていて、ちょうど福岡出張の機内で読む軽い本でも買おうかと思って有隣堂に平積みされているのを見つけて即購入した。(ちょうどAnsible Nightで講演していただいた藤川さんも講演の中でこの本が少し触れられたりしたり)
 
タイトルである、『We are lonely, but not alone.』は『宇宙兄弟』の中のあるシーンのセリフらしい。筆者によるとインターネットにより誰もが情報を手に入れることができるようになった(情報爆発)ことにより、みんないつでもつながっている(not alone)が、孤独を感じる状況のなかでコミュニティの重要性が増しているという。
 
出版などのコンテンツビジネスのファンコミュニティを作るという話でちょっと僕が関わりはじめたこととは違うが、いくつか参考になるところがあったので備忘録的に残しておく。
 
■コミュニティに必要な重要要素:
・余白の存在
・常連客の存在
・仮想敵を作ること
・秘密やコンテクスト、共通言語を共有すること
・共通の目的やベクトルを持つこと
ーp147より
 
■コミュニティにおける安心安全の確保の重要性:
「立ち上げ→安心安全の確保→熱狂→拡大」のサイクル。安心安全が確保されていない状態だとそのコミュニティ内での問題(トラブル・批判)が増える傾向にある。
ーp165からざっくりまとめ
 
単純なマスマーケティングが通用しにくくなって来ている昨今、ブログなどによるコンテンツマーケティングやこの本でも取り上げられているようなファンマーケティティング/コミュニティマーケティングのようなものの情報が最近急激に増えて来ている気がする。このコミュニティマーケティング的なものってインターネットの黎明期においても、ある特定の興味関心を持つグループの掲示板経由でオフ会が開かれたり、Twitter経由で人とあったりと、人のつながり方が変化したことで自然とリアルでフェイス・トゥ・フェイスで会いたいとかいう思いがあって生まれてきたものだと思う。このインターネット的な出会い方や情報の広げ方が最近のエンタープライズ(スタートアップのほうがそういう傾向が強いのかもしれない)にも浸透して来ているのだなと思った。
 
また、コミュニティという文脈においては、誰かが必要としている「サード・プレイス」のような立ち位置であるとの考え方も僕は持っていて。「サード・プレイス」は昔から仕事が終わったらそのまま家に変えるのではなく、行きつけのバーに行ったり、カフェに行ったりする、そういった日常以外の関係性を構築したりや時間を使ったりすることができる場であるという意味で、家、仕事に次いで第3の場所を人々は必要としているしコミュニティはそういうところで生まれるという話だ(またサード・プレイスがどういう性質を持っているのかなどが書籍ではいくつもの事例をベースに語られている)。僕が関わりはじめたエンジニアコミュニティは、より一層拡大をしている。それはインターネットの裏側の技術が日進月歩で変化していくことへの恐れやそういった新しい技術への興味だけが拡大を促しているのではなく、そういった背景とあわせて、家と仕事以外のもう1つプライベートに近い付き合いができるような場、誰もが平等な場を必要としているのではないかと感じている。
 
ファンコミュニティを作るということとあわせて、サード・プレイス的な場を作ることが重要と今の所考えているところです。ぜひマーケティングの人から経営企画などに携わる多くの人に読んでもらいたいと思いました(NPOやボランティア組織を運営している人にも多くの気付きがあるのかも)。