はじめに
会社でワークショップスタイルで会議を進めることが最近流行ってる。というか、単純にその会議を双方向にするという思いや、答えのない問題に対してどういう活動をすべきか議論から生み出そうという思いがあって自然と選択肢がワークショップになっている。
ちょうど一件社内でワークショップ形式の継続的なミーティングを設計しようと考えはじめたタイミングで、10年くらい前に読んだ本『ワークショップ・デザイン』を読み直した。
ワークショップデザイン――知をつむぐ対話の場づくり(ファシリテーション・スキルズ)
- 作者: 堀公俊,加藤彰
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2008/06/01
- メディア: 単行本
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ワークショップのデザイン方法
ワークショップを第三者の会社に実施してもらう時、すごく効果が高く実施されたりする。これはおそらく、型を理解しているとともにしっかり設計されているからなのだろう。
このように作り込み、つまりワークショップの設計において以下のようなことがポイントとなる。
- コンセプトの設定
- 対象や目的/意図の明確化
- 参加者の明確化
- それにあった場所、興味を引くようなネーミング
- 設計はいくつか型がある
- 基本的には三部構成:オープニング→本体→クロージング
- 本体の構成例:起承転結型、体験学習型、発散収束型、問題解決型など
- プログラムのデザインについては以下を設計
- セッション × (アクティビティ+テーマ+場)
- アクティビティには、場を温める、資源を引き出す、話し合う、作り上げる、分かち合う、というようなカテゴリがある
- テーマは考えやすいことからはじめるのが良い、知っていることとか、みんなが共通で理解していることとか
- 場は人数の設定などに応じて決める、席の配置とか
感想
この本では、だいたい半日から数日かけるようなワークショップまで、そのワークショップ全体で目標とすることから、それぞれのセッションでどのようなアウトプットを期待して、どのように引き出すか、というのが具体的な例やファシリテーションするためのきっかけとなるようなツールなどが紹介されている。
上記のような、しっかり目的を考えて、それに合わせた実施形態を選ぶというのは何を考えるにも重要だと思うが、そういった基礎といろんな人が使って有効であったツールを引き出しに持っていると、効果的に会議やこのような双方向型のワークショップを実施しやすくなる。
実際にこの本で紹介されているような技を使ってみて、またファシリテーション技術も高めたいと思います。