ちなみに、『ストレングス・ファインダーを晒してみる』とあわせて読んでみると面白いかもしれないので、もしも気になった方はどうぞ。
Charles River @ボストン |
外資系企業に入るということ
どこかのリクルーティング会社の人からの自己アピールのアドバイスでこんなことを言われたことがある。
外資系にそもそも入ったのは競争や高いレベルを求められる環境のなかで自分自身を試してみたいから、とかそういうことを言って、上昇志向(意識高い系)をアピールすべし。
まあ自分にとっては確かに嘘ではないとは思うけれど、そういうのが「外資系企業に入る」ということなんだなとその時初めて思った気がする。日系企業の胴体のデカさや、それに伴う動きの遅さを感じるのではないかなと思っていたから、外資系を意識したこともある。また、実は海外との接点が少ない外資系企業でも、なんとなく海外との接点が多いような気がして受けてみることにしたという背景はある。
自分のことは置いておいて、とにかく外資系企業においてはセルフモチベーションを強く求めるフシが強い。
セルフモチベーションを求める中途管理職
外資系企業に入ったということは同時に、ひとつの会社にずっと働くということではなく、ジョブホッピングをして、役職などを上げていくということも強いられる。自らでキャリアを考え、自らで役職を獲得する。一つの会社にいてはなかなか役職や給与が上がらないということから、これを目指す人が多いことも確かだ。
さて、急にチームをまとめることになった中途採用の管理職はどういうことを求めるのか。「XXXのようなインセンティブプログラムがあるから、頑張ってこれをやるように」という人参をぶら下げる作戦を取るのが大体である。それに伴ってはどんな手段をとってもいいからやるように、と言う。
まあこんなことがいろんな形式で進行しだす。とりあえずこの数字達成すればいい、どんな手段を取ろうと構わない(経緯については評価しない)。
罠
このカッコ書きのなかが組織を腐敗させる原因になる気がしている。経緯、というかおそらく細かい行動についてはコントロールすべきではないのだけれど、80:20の法則のように、企業内には20%のデキる人と80%のデキない人がいるはずだ。それを踏まえると、20%しか、しっかりとセルフモチベーションで自分自身をコントロールすることができ、それを企業が目指す方向性と自分自身がやるべきことのベクトルをあわせられない。
では、80%をどう管理すべきか、これが抜けている。先の前提:「外資系企業に入った人はだいたいセルフモチベーションをコントロールして行動できる」が当てはまらない人がどれだけ多くいるか見積もりを誤っている。
管理の方法についてはいろいろ手法があると思うので、ここでは細かく書かないが、この罠によって、うまく会社が回せていない、そういう企業は外資系に限らず少なくはないと思う。
管理職になる前に(全然プランはないけど)、そんな罠にはまらないように、シンプルだけどうまい方法がないかなあと考えていました。
ーー 参考文献 ーー
最近読んだ記事や本に影響されていると思います。Lifehacker:あなたが今いる会社をすぐに退職すべき10の理由
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす | ||||
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経営者のための営業論 | ||||
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インテル経営の秘密―世界最強企業を創ったマネジメント哲学 | ||||
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