Poo-tee-weet?(プーティーウィッ?)

とあるIT業界の外資系社員のブログ。ビジネス書などに関する紹介・感想をメインに記事を書いています。経営、組織論、テクノロジー、マーケティング。

ジョブチェンジあるいは新たな旅立ちな2019年 (2019年をざっと振り返ってみる)

2019年、そして2010年代も今日で終了ですね。ボチボチ振り返りをしていたのですが、文章にする時間をとれておらずギリギリの投稿になりました。まあ特に誰に読んで欲しいというものでもない気がするのですが、大体毎年書いているので書いておかないと自分自身の整理にならないという気がするので書きたいと思います。

マーケティングへのジョブチェンジ

ストレスを乗り越え前人未到の地へ

2019年は2017年からはじめていたビジネスディベロップメントという役割から、マーケティングへの異動をするという出来事がありました。元々マーケティングには興味があったということと、ビジネスディベロップメントにおいて考えていた次のフェーズであるマーケティング施策に関する改善活動を行うというミッションのために、本当は他の役職になるというのが偉い人の思いだったようですが、何度か偉い人とも会話をして、マーケティングに異動することになりました。

年度が開始する3月(半ばくらい)からその職務についたわけですが、形式知的なものが少ない(ないがしろにされている?)状況でしたが、持ち前の適応能力(あと会社の内部のことは理解しているというのもある)を駆使して3ヶ月後にはなんとなくリズムがつかめてきました。

最初の3ヶ月はプロセスなど不明瞭な点が多く、やりたいことをやろうとしても何かとストレスフルだったのですが(誰かに聞いても前人未到だったらしく「知らん」という感じだったり・・)、一度理解するとあの人をつつけばいいとかいう暗黙知が明らかになり、自分なりにどんどん未開の地を切り拓いていきました。

そんなストレスもありつつも、施策自体は自分自身が全て決められる(&付与された予算がある)ということで、自分が狙いたい場所へ的確に施策を打つことができたと思います。例えば、6月に実施した300名を超えるイベントに関してはそのコンセプトから企画し、コンセプトに合う特別講演者を依頼したり、実際これらはほぼ全て僕のアイデアを元に周囲のフィードバックや協力によって成り立ちました。

製品と市場やユーザーのことを理解することはもちろん重要な要素ですが、それを具体的なマーケティング施策の中に織り込めたというのが今年の最もフィーチャーすべきところではないかなと自分のことながら誇りに思っています。前人未到の地への旅(主に以下)は参加者の方々にも盛り上げてもらい、実現できたと思います。

今年やった主なイベントは以下:

非エンジニア的 アジャイル/スクラム実践

製品を日本市場において立ち上げるというようなミッションを個人的には継続的に据えており(誰に言われた訳でもなく)、製品やソフトウェアを取り巻く情報については昨年から継続的にウォッチするようにしています。その中で今さらながら踏み込んで理解したのは、アジャイルやスクラムの考え方です。

たしか3月の出張の際に携えた本の1つがずっと積読してあった『カイゼン・ジャーニー』だったのですが、読みはじめてみたら学びが多い。ちょうど自動化を推進する上でチーム全体で取り組む必要があるというメッセージをしている中で本の中で紹介されている要素が自動化を実践するチームを映しているようで妙に共感を覚えた記憶があります。そんなこともあり、上述のイベントへ市谷さんにご登壇いただいたりというアイデアにも繋がりました。

また、製品の浸透にとどまらず、非エンジニアとして、マーケティング組織や営業組織などあらゆる領域にスクラムの考え方が適用できないかと思い試行錯誤していました。例えば、そもそもマーケティングが行うイベントを1つのプロダクトに見立ててスプリントを回してみようと提案してみて小さく実践してみたり、偉い人にPOとドメインスペシャリストみたいな、Spotify や INGのような組織にしてみたらどうだとか提案してみたりしていました。個人的には、一人スプリントをやっていたり(普通に1週間の計画と振り返りを定期的に行うというやつだが)しました。継続することで今自分が何にフォーカスすべきかに改めて気付かされることが多かった印象です。

半年くらいではなかなか浸透していない状況ですが、スクラムマスターの研修を受けに行ったり、書籍を読んだりとスクラムの要素を自分自身に染み込ませて少しずつ実践して行っています。この辺はまた別途どこかで書いておこうと思っています。

関連部署へのツッコミ

2019年は様々な知見との出会いだったみたいです。ビジネスディベロップメントという観点では、『The Model』という書籍に出会い、それを(そのままとは言わずとも)実践することができたらどんなにいいだろうと考えていました。

たまたまマーケティング部門に異動したということもあり、まずはThe Modelで言われているようなファネルにおいてどこに穴が空いているのだろうか?ということを考えながら仕事をしていました。

その結果、マーケティングの後工程にあるインサイドセールスのような部隊がいるのですが、そのチームにああしららどうだとかいうツッコミを入れたりすることが増えました。

さらには、インサイドセールスの前工程であるマーケティングにおける課題も見えてきて、それへの対策を考えたりと俯瞰的な理解と具体的な施策みたいなものを行ったり来たりすることができるようになってきました。(これは、会社に在籍する期間がながいために会社のことを知っているからということもありますが)

この活動の中での話はワントピックでNoteで書いていこうと思っています。

なかむらまこと @BizDevとマーケティングのはざま|note

フィジカルコンディション

一方で、体のコンディションについてはあまり良いとはいえなかった気がします。営業時代に身につけてしまった酒飲み癖(ビール1日2−3本飲む)は悪いものと分かりつつも継続しちゃっています。ただ、軽く誘われた程度での飲み会などはあまり行かないようにしていました。(割と負の感情を抱くことがあるので)

また、過去3年くらいやっていたランニングがあまりできなかったりしたので、2019年後半は体がバキバキでおじいちゃんと化しています。ここは2020年以降の改善ポイントかなと思っています。体のコンディションは、マインド(知能含む)のベースだと思い込ませて。

「アイデアと移動距離は比例する」と誰かが言ったように、ここすうねん旅は僕の中で重要なファクターです。海外は、スペインに2回、上海(これは会社の研修で)、杭州、コロラド、アトランタ(これはAnsibleFestで)へ。国内では、出張やイベントなどで、様々な場所へ伺いました。

まだまだ行きたいところがたくさんあるなと思っていたのですが、よくよくリストアップしてみると色々なところへ行ったのだなと思います。前に比べてお金にも余裕が出てきたので、行った先でもあまりケチらずにツアーに参加したりできるようになりました。これは10年での成長でしょうか。

  • スペイン(2回):食の街サンセバスチャンから、アートの都市バルセロナなど様々な文化があり豊かな国。3回、4回と行きたい。
  • 上海:都会、キャッシュレス社会を垣間見る
  • 杭州:結局定番の観光地にしか行けず、期待していた裏側を見ることができなかった(旧市街と新市街的な感じに街が発展しているらしいが、新市街的なところがあまりよくわからず)
  • コロラド:以前から行ってみたい街だったが、大麻解禁で有名な街。町中で吸っている人はいないけど、町中にはクラフトビール屋の数と同じくらい?所々にディスペンサリーと呼ばれるお店がある。
  • アトランタ:小さい街で南部のためアフリカ系アメリカ人も多い。ここもホームレスが多い。最近はどこの都市にもホームレスがいるイメージ。

読んだ本

今年も積読がはかどりました。積んだ本は50冊くらいありそうですが、読んで感動した本は以下ですかね。

The Model

ビジネスを回すということについての解像度を劇的にあげてくれた一冊。2017年3月からビジネスディベロップメントという役割をしている中で、モヤモヤしていたことのほとんどがこの一冊で明確になった。

アフターデジタル

OMO(Online-merges-Offline)と呼ばれる、顧客とのオンライン・オフラインによる接点を強化することで、顧客との接点を滑らかにし、ビジネスを創出することが中国ではごく普通のことになっているというデジタルファースト以降のビジネスのあり方の示唆を与えてくれた。

カイゼン・ジャーニー

僕がしっかりとアジャイルやスクラムについて学ぶきっかけになった一冊。単純にテクノロジー分野における知識として学ぼうと読みはじめたが、ビジネス開発だけでなく、マーケティング業務、営業活動にもその考え方が活かせそうだと思わせられたきっかけの本。これを読んでから、『スクラム現場ガイド』『スプリント』などの書籍を読むと理解度が違う。

ハッキングマーケティング

なんとなくタイトルに惹かれて手に取った一冊。さーて読むかと冒頭を読んでいると「アジャイルマーケティング」という用語があったりと、周辺環境が刻々と変化する中、ソフトウェア開発手法である、アジャイルの手法をマーケッターも取り入れようというお話。『カイゼン・ジャーニー』や『スクラム現場ガイド』などを読んでいたので、スラスラと読めた。まさしく自分自身が考えていたことが、既に本書にまとめられていたので感動した。少しずつ実践して行こうとしている。

三体

書店で平積みされていたり、電車の中の広告をみたりして、SF好きだし読んでみっか〜くらいの感覚でポチったこちらの本。結構分厚いのですが(Kindleで読んだけど)、結構すらすら読めてしかもダイナミックに現実とVRの世界の話が織り交ぜられててすぐに読み切りました。小説はハマると読めるタイプなので、1年に1冊くらいしか読んでいませんがこれに出会って良かったと思います。

おわりに

2020年は社会人になってから10年という節目の年になります。10年も同じ会社にいるつもりはなかったのですが、ここ3年くらいはいつも変化を求められつつも、新たな課題をどう解決するか、ということを走りながら考えるというスリリングかつエキサイティングな経験をすることができています。なんとなく自分の方向性みたいなのも見えてきたのかなぁと思っていますが、まだまだ探求の旅は続きそうです。

スクラムマスターの研修を受けたときに講師の方がおっしゃっていたのが以下のような言葉なのですが、今でもたまに「まぁ、いっかー」「あの人はそういう人だから何言ってもダメだよ」と諦めようとしたときに何度も思い出す言葉です。「諦めたらそこで試合終了だよ」ではないですが、これからも心にとどめておきたいと思う言葉です。

「思考をやめたら、仕事の放棄だ」

書籍などで知識を得ながら、実業務における課題を見つめ、解決していくということは引き続きやっていきたいことだと思っています。

2020年、そしてその先の10年はどんな難題が目の前に現れるでしょうか。ひとつづつ解決できるように思考を諦めないで生きていきたいと思います。