Poo-tee-weet?(プーティーウィッ?)

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映画『ラッカは静かに虐殺されている』を観てきた

『ラッカは静かに虐殺されている』を観てきた。

中東問題には以前から興味があるが、色々複雑過ぎて理解はそこまで深くない。シリアは事ISIS(イスラム国)の話で取り上げられることが多いし、この映画を見に行った4月14日にアメリカがシリア空爆を行うというニュースもでた。

 

この映画のタイトルにあるラッカは2014年にISISに制圧され、ISISの拠点としている土地である。仲間がISISに殺されたり、メンバーにも危険が襲ったりとするにも関わらず信念を貫きラッカの現状を世界へ伝えることを続ける団体である”Raqqua is Being Slaughted Silently (RBSS)”のメンバーの活動を追うドキュメンタリー。

 

www.uplink.co.jp

 

細かいシリア内戦の話はちょっとこれからもう少し学ぶとして、2011年くらいからシリアは混乱しているようで、さらに2014年にISISがラッカを制圧してからの残虐さなどは改めてひどいと感じた。また、RBSSのメンバーはトルコやドイツに難民として出ていったが、ドイツなどでは流入難民に対してのヘイトデモなども行われたシーンも出て来る。これは、世界がどんどんボーダレスになっている弊害/副作用*1なのではないかとなんとなく思っている。このような現象はおそらく今後色々な地域で起こる可能性があり、日本もその例外ではないので、どう消化するべきか課題になるだろうと思う。

また、報道の自由などの観点でもこのドキュメンタリーに出会えたことは良かったし、もっとこういうメディアが日本でも盛んになることを(ここまでリスク追う必要は無いだろうし)願ってやまない。

 

ちなみに RBSSの公式サイトからPaypal経由で寄付をしようとしたが、日本でPaypalは寄付には使えないという制約があるらしい。。Uplinkにおいてあった箱に投げ銭しておけばよかったと後悔。もし今から観に行くという方は映画館で寄付するといいかもです。

RBSSの公式サイト:Raqqa is Being Slaughtered Silently

 

ちなみにこの前は『禅と骨』というドキュメンタリーを観てきました。これも面白かったです。日系アメリカ人のヘンリ・ミトワさんのお話。この映画のちらしの絵からイメージするものとは全く違う感じのドキュメンタリーでした。

www.transformer.co.jp

 

 

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*1:悪いということではなく、衝突などの形に現れてしまうという意味で