ロボットに取って代わる仕事
そんなことを考えていたところ、Business Insiderで「ロボットに取って代わられてしまう仕事」というような記事を見つけた。このグラフはどこかでみたことがある気がするが、再度考えなおしてみたい。
下記の図をみてすぐに分かるとおり、縦軸に雇用数、横軸にコンピュータ化されやすい度合いが置かれている。赤いのが「営業関連」ということになるが、これを見た時点で営業はアウトだなと分かる。それ以上に赤の上のオレンジの「オフィスワーク/事務」というのを合わせるとかなりの比率がアウト。確かに、いくらかの事務作業というのはロボットなりコンピュータに置き換えられやすい性質になっている。
一方、コンピュータ化されにくい(コンピュータよりも人間であったほうがいい)仕事だが、カテゴリが若干雑な気もするが、薄いみどりと濃いみどりの「教育/法律/芸術/メディア」「医療/ヘルスケア」である。
今後の雇用の分布について
先に引用したグラフの分布が、47% が0.6よりも大きい可能性としてコンピュータに置き換えられやすいのであるが、これは全体の半数が職を失うというとも考えられる。また、雇用の分布を左に持ってくるような教育や企業としての施策というのが必要になってくるという危険信号でもある。また、このグラフ自体は米国の数値をベースにしているので、日本では若干異なるかもしれないということも一応念頭に入れておく必要があるようにも思えるが、ほぼ同じだろう。ただ、米国のスピード感としては、直近3〜5年で(もっと早いかも?)47%は職に困る可能性が非常に高いのではないかと思う。
また一方で、途上国に関しては、ITの導入が急激に進まない限りはまずは事務的なところへの雇用が増加、どこかで頭打ちになり、クリエイティブ/専門職へシフトしていくことが考えられる。インドやナイジェリアなどは、かなりITの普及が早いようなので、このへんはどのような傾向になるかも気になるところだ。一気に事務的な職業が減少するのか、それとも他の先進国が歩んだよう通りの順序で雇用のシフトが起きるのか。
営業として考えたいこと
再度個人の話へもどろう。
営業としては、いかに事務的な作業ばかりにならず、営業活動そのものをクリエイティブな方向に持っていくかが課題となるのではないかとなんとなく思っていたが、こうゆうデータを見ると更に現実味が増す。
営業がどうあるべきかというのは、どこでも議論されているかもしれないが、以前聞いたのは「ソリューション営業」から「イノベーション営業」になるということらしい。言葉だけると意味が分からないと思うが、それが意味していることは、今まで通りのやり方では食っていけなくなる可能性があるということだろう。
また、先のグラフをみてお気づきだと思うが、マネジメントなどは依然人の手で行わなければならないものとして読み取れる。そういう点では専門性のない営業は、容易な道としてはマネジメントへの道を検討するのがよいのだろう(だからMBAを受ける人が多い)。
大学生で就職活動中の人なんかも、こういう情報はしっかりと考えながら、「総合職」という普通な道を検討せず、自分を試す道を考えてみてはどうかと思う。
これをどう捉えるかは個人次第だと思うが、既に営業になってしまった僕としては如何にこの波に飲まれないように(周りに流されないように)次の道は自分にとってどうあるべきかをしっかりと考えて行動に移したい。マネジメントへの道はそれは王道して考えられるが、MBAもそろそろ時代遅れになっているのではないか、という思いもあり、どこか違うエッセンスを交えて新たな道というのを考えていきたいな、と思っている。モヤっとしているが小さな野望として。
以上、駄文でした。
もうひとつ業界カットでの記事もあったので、また後ほどご紹介したいと思います。
ニュース記事の元の論文:
http://www.futuretech.ox.ac.uk/sites/futuretech.ox.ac.uk/files/The_Future_of_Employment_OMS_Working_Paper_1.pdf
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