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Poo-tee-weet?

とあるIT業界の外資系社員の戯言。本を読んだまとめや旅のまとめなど。書いていることはだいたい戯言。プーティーウィッ?

隙間を探せ ー『ゼロ・トゥ・ワン』を読んだ

What is one thing you believe to be true that most do not?

これは本書でも出てくるキーワードで、本質をしっかりと考えるべきであるということを表している質問である。

ピーター・ティールはテスラモーターのイーロンマスクなどと並び、PayPalマフィアと呼ばれる起業家の一人だ。最近スタートアップ関連の本がよく出されている気がするので、釣りかと思って読んで見たらかなり良書だった。


本文とはあまり関係ない。。


5つの戒律


1少しずつ段階的に前進すること
2無駄なく柔軟であること
3ライバルのものを改良すること
4販売ではなくプロダクトに集中すること

ドットネットバブルの終焉とともにこの5つのルールが市場の暗黙の了解となった。というか、昨今のスタートアップは上記の5つのルールに則って運営しているように思えるくらいだ。しかしピーター・ティールはこれとは逆のことがむしろ重要であるという。


これらの教訓は 、スタ ートアップ界の戒律となった 。それを無視すると 、二〇〇〇年のハイテク ・バブルの二の舞になると考えられている 。でも 、むしろ正しいのは 、それとは逆の原則だ 。
1小さな違いを追いかけるより大胆に賭けた方がいい
2出来の悪い計画でも 、ないよりはいい
3競争の激しい市場では収益が消失する
4販売はプロダクトと同じくらい大切だ。
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独占についての強いこだわり


一般的に市場の独占とはよくないことだと思われるし、法律に違反することも往々にしてある。だが、技術的優位性や周囲との差別化は生き残るために最も重要なことである。独占することがうまい企業は、ユーザから見たら、またもっと大きな視点から見たら独占なんぞしていないようにみえる。

独占によって得た資金源を得て、目先の利益ばかりにとらわれず、新たなイノベーションをおこすキッカケになる。ちょうど『How Google Works』も今読んでいるのだが、Googleなんかはその代表例である。(話がそれるが『How Google Works』と『Zero to One』のシンクロ具合が素晴らしい。これが21世紀の階者のあるべき像だと訴えている。

グ ーグルのモット ーは 「邪悪になるな 」だ 。それはブランディングの一種だとはいえ 、潰れることなど考えずに倫理について真剣に考える余裕があるという証しでもある 。カネのことしか考えられない企業と 、カネ以外のことも考えられる企業とでは 、ものすごい違いがある 。独占企業は金儲け以外のことを考える余裕がある 。非独占企業にその余裕はない 。完全競争下の企業は目先の利益を追うのに精一杯で 、長期的な未来に備える余裕はない 。生き残りを賭けた厳しい闘いからの脱却を可能にするものは 、ただひとつ ─ ─独占的利益だ 。
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How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメント

エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル 日本経済新聞出版社 2014-10-09
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垂直的進歩か水平的進歩か


産業革命のときに経済が爆発的に成長したのも技術的革新のおかげだった。そのような技術的な飛躍を目指すのが垂直的進歩であり(=0 to 1)、出来上がったものを広めるというのが水平的進歩(=1 to n)という。後者は”規模の経済”のニュアンスが強い。確かに新しい技術やアイデアによって人の生活が豊かになる・簡単になるというような効果があったりする(それを広めるのも正義だが、まずゼロから1を生み出さないとはじまらない。だからこれが重要だと言う。また、投資方法についても、”べき乗則”を意識してやるべきだということも記載があり、この点に気づいていない人は多かったりするのではないか。


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ちなみにクーリエ・ジャポンでもピーター・ティールのこの内容があったりするので取り急ぎ確認したい人は雑誌で読んでみるのもありかもしれない。


COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2014年 12月号

講談社 2014-10-25
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早速ではあるが、”What is one thing you believe to be true that most do not?”という言葉を毎日見るようにして、欲望を埋め尽くされているかのようにみえる世界に隙間がないか探したいと思っている。


ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか

ピーター・ティール,ブレイク・マスターズ NHK出版 2014-09-25
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