特に印象的だったのは、変化を阻害する要因として個人・人のせいにする(「〇〇がやらないからだ」)のは最も簡単なことであり、問題の解決には役に立たない、というようなことが何度かに述べられていたことである。個人の責任ではなく、「環境」を以下に変え、変化を容易にさせることができるかが肝であるという。
確かに人は何かをしてうまくいかない時、誰かのせいにしがちだが、環境をどうかえたらそのうまくいかないことを実現できるか(≒変化)に考え方を変えてみると案外簡単なことで解決が出来る可能性もある。
この本でさらに特徴的なのは、全ての事例において「権力(権限)」を用いずに変化を起こすことに成功していることでもある。
個人的に思うのは、組織内で変化を起こそうと考えている時に理性だけで押し付けても無意味ではないかということ。「会社の方針としてやるべき」だから「やって欲しい」というのは単純に追加業務を押し付けられているようにしか感じられなかったりする。この場合、実際には業務を増やすほどでない追加であっても中々実行に移す気になれない。変化というのはどこかで時間や心理的負担をオフセットすることで実現可能性がたかまるのではないかと思う。
蛇足
ちなみにラオスへ行って象に乗ってきました。これで象使いになれますね。笑スイッチ![Kindle版] チップ・ハース,ダン・ハース 早川書房 2013-09-30 売り上げランキング : 2408
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